1 はじめに
人には誰にでも、その人生をまるごとくつがえしてしまう程の出来事が一度は巡ってくるはず
そんな事を信じるになったのは、私がカナダのプリンスエドワード島(以下PEI)と出会い、そこで暮らした事がきっかけでした。
高校生の頃、ちょっとしたきっかけから「赤毛のアン」という本を読むことになりました。孤児のアンという女の子が、ひょんな手違いからある農家に引き取られて、その豊かな想像力と、前向きな生き方、努力で人生を切り開いていく、カナダの作家L.M.モンゴメリによる名作です。
そのお話の舞台となっているのが、作者の故郷である、カナダの東部、大西洋のセントローレンス湾に浮かんでいる、プリンスエドワード島(PEI)です。
アンの話のとりこになってしまった私は、いつかPEIにとの想いを熱くしながら、国内でアンを通じての様々な出会いを経て、1992年の夏、ようやくアンの島PEIにたどりつきました。
この、島で過ごした2週間は特別でした。参加したツアーが、観光だけでなく、英語の勉強や、クラフトの勉強、週末ホームスティなど、盛りだくさんの内容で、故に島の人達との交流の機会が多かったのも大きな原因でした。私は、赤毛のアンの島としてだけではなく、観光名所としてだけでもない、ありのままのPEIを体験 したいという思いに駆られ、それは帰国後も消えることなく、ついに3年後の1995年、ワーキングホリデーという制度を利用して約10ヶ月の間、PEIでの生活を体験しました。住み込みで働き、島の人達と共に笑い、いろんな事で悩み、たくさんの素晴らしい出会いがあり、それらは私に新たな世界へ導いてくれるきっかけとなり・ ・・そして、それらは現在に、そして未来に続いています。
PEIとの出会いが、私の人生をくつがえしました。それまでは人見知りで、海外どころか国内の遠方だって出ていけない人間だった私が、今は世界中の人達と交流し、そこからたくさんのエナジーを得ているのですから・・・そして、PEIはいつも、私の視野や関心、交流の幅を広げてくれる材料を自然と提供てくれています。
正に、PEIは私にとっては「未来への切符」です。
私にとって、それはPEIでした。けれども、対象は違っても、きっと全ての人達にそんな人生を導いてくれる「何か」はきっとあると思うのです。例えばなんとなく入ったレストランで食べたケーキがきっかけで、料理の道に進む・・・といったような・・・
私のつたない文章を読んで下さった方々に対して、PEIに行かれる方、特に長期滞在を考えていらっしゃる方にとっては、ひとつまみでもご参考になれば、そして、どこかのだれかさんにとって、「何か」を見つけるためのヒントまでは行かずとも、「なるほどねえ・・・私にもそんな何かがみつかるよねえ・・・」と感じていただければ・・・そんな想いを込めています。
今回、このホームページを介して、そんな私の「未来への切符」体験である、1995年のワーキングホリデー体験(以下ワーホリ)をここに発表されていただける機会を、ホームページの提供者であり、管理者であるyukazineさんに心から感謝しております。Yukazineさんとの出会いも、このワーホリ体験の時でした。その出会いが無かったら、この度の有り難い機会もなかったことでしょう。Yukazineさんとの出会いについては、本文の中で又、改めて・・・
2004年4月24日
9回目のカナダ帰省を前に、東京の自宅にて
Emiko