24 今年も“一番乗り”だった風の便り
今から約10年前に、PEIで知り合った素敵なご夫婦とのお話です。
そのご夫婦は当時、PEI東部のモンタギューと言う街で、観光みやげ店を営んで
いらっしゃいました。モンタギューは、島の東部観光の際にはほとんどの方が通り道となる場所なのですが、アンの観光地とは方向が全く違うため、さほど多くの日本人観光客が立ち寄る場所ではないそうです(私は東部に家族がいるので、そう言われても最初はピンとこなかった)。
そのお店に、最初に訪れたのは、実は、10年よりもっと前、初めて父を連れて島に戻っていた際、島の家族である、ファームの長女も一緒に、東部ドライブをしていた時でした。その時は「お店がある!」と立ち寄り、ごく、普通に買い物をしたまででした。
ところが、先述の理由である、日本人がさして立ち寄らない事と、父親と一緒、しかも地元の子供まで連れていた、ということで、そのオーナー夫人には、印象づいていたらしく、二回目に訪れた際
「ねえ、あなた、以前、お父さんと一緒に、来てくれたことがなかったかしら?」
と、声を掛けられました。、毎年、たくさんのお客様と接せられているでしょうにと
私はびっくり!!
その、二回目の訪問の時、私はたまたま、友人から頼まれた、島の観光関係の
リサーチを行っていました。なので、お土産を選びながらも、頭の中では、リサーチをしていたのですが、この、オーナーの声かけがきっかけで、リサーチしている話になり、オーナーは、気持よく、その場でアンケートにも答えてくれました。
この時、私はファームの長女&長男を一緒に連れていたのですが、彼らが一生懸命
私がかつて、彼らのファームで体験スティをしていた事や、PEIが好きで、しょっちゅう来るのだという事など、当時はまだ小さかったのに、とにかく、自分たちが助けられる事はこれなのだと言わんばかりに、本当に一生懸命説明してくれました。恐らく、この事が、オーナー夫人からみたら、まだよく知らない私に対する「信用」を作ってくれたに違いないと、今でも思っています。
このオーナーのお店は、オーナーご夫妻のリタイアと同時に閉店されました。ですが、個人的なお付き合いはずっと続いています。
けれど、残念なことに、その後はすれ違い等が続き、実は、リサーチの時以来、一度もお目にかかる機会を得ていません。だから、お友達になってから、もう10年近く、会えていません・・・残念・・・
ですが、毎年、このご夫妻からクリスマス・カードを受け取ります。それが決まって
毎年「一番乗り」に届くカードです。近年、インターネットの時代ですので、ネットでメッセージを下さる方も増えましたが、ご主人が画家という事もあってか、いつも
手書きのメッセージを添えた、郵便でのカード・・・毎年この時期に、私を思い出してくれている事を想う毎、心が熱くなります。
生きていくには、お金があった方が良い。世の中はお金だ。地位だって、高い方が
楽して生きられる、お付き合いも、自分の利得になるものを選ぶべき・・・そんな
事がはびこっている現代ですが、こんなひと時がある毎、世の中も捨てたもんじゃない、一番大切なものだけは失わないでいこうではないか・・・!といつも決意新たになるのです。
先日、クラシック・ギタリストの村冶佳織さんのコンサートに行った際、村冶さんが仰っていた事で、とても心を動かされた事がありました。
「世界には、クリスマスを祝えないような平和な環境にいられない人もたくさんいる。だから、子供の頃、毎年靴下を下げる楽しみがあった自分は、本当に恵まれていたのだと思う」
私は大人ですが、毎年、温かい気持ちがこもったカードや、ネットメッセージを楽しみに待っている事が出来る自分は、本当に恵まれているのだと、感じています・・・
素敵なクリスマスと、素晴らしい新年を・・・
(2009.12.23)